【室内水耕栽培】植物育成ライトだけで育てたい

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こんにちは、けんぴです。

今回は我が家の「育成ライト」事情についての記事となります。

栽培状況によって適したものが変わってくるかと思いますが、現在うちではどうなっているのかというお話です。

植物育成ライトって必要?

「植物が育つには光が必要」なわけですが、現在のうちの栽培環境では全く日光が当たらないことが問題となります。

はじめはベランダで栽培しようと考えていたのですが、思いの外ベランダが狭く、出入りや作業効率の面でとても不便そうだったので、室内での栽培をはじめました。窓際に使わなくなった押入れ用の網棚を置いてそこでレタスやコマツナを育て始めたのです。

まず困ったのは種が発芽してすぐに徒長してしまうことでした。一日を通して日が当たり続ける場所が室内にはなく、仕方なくベランダに日中だけ発芽した苗を出してました。手間だし、虫が付いたり、鳥にいたずらされたりしそうであまり気が進まない作業でした。そこで、前に買ったけど封印していた植物育成ライトを引っ張り出して来て使うことにしました。

封印していた理由は、光の色が紫で部屋が怪しい雰囲気になるからです。でも、やはり育成ライト、ちゃんと丈夫な苗に育つようになったのです。

じゃあいっそのこと全部ライトで育てたら?

苗の徒長問題を育成ライトで解決した僕は、コントロールできない日光に頼るのをやめて全部育成ライトの光だけで育てたらいいのではないか、と考えるようになったわけです。

というのも、南向きの窓とはいえ、日の当たる範囲が狭く、差し込む光をうまく植物に当ててあげることができないこと、これ以上栽培する野菜を増やそうとすると、窓を完全に塞いでしまいそうなこともありました。そのため、規模拡大のためにはどうしても窓際から離れた位置に棚を用意することになったのでした。

そのため、同じ部屋ではありますが、南の窓から一番離れた北の壁にお古のスチールラックを立てて栽培を再開しました。と、同時に育成ライトも購入し、設置しました。

どんなものを買ったらいいのか

さて、では「どんなライトを買おうか」ですが、まず、光の色は白に近いものがいいと思っていました。初めてのライトの紫色が強烈だったので、それは第一条件でした。

結構紫?ピンク?

そして、広範囲を照らせるもの。スチールラックの幅が70センチほどなので、長さのあるものを探しました。

で、結局購入したのがこちら。

長さは60cmで、光の色はほぼ白ですが、ほんのりピンクがかっています。このライトの下にある植物を観察する分には問題ない色だと思います。写真を撮ったりすると結構気になりますので、そのあたりは注意です。防水等級IP65規格とのことなので、ほこりの侵入や水やりで多少水がかかるのを気にする必要ないのもありがたいです。

どうやって使ってるか

ラックの網に針金で縛って固定し、株元から20センチほどになるような高さにして設置しています。ラックの棚一枚の大きさは70cm×30cmほど。端に植わってる株にも十分光は届いているようです。電源はプログラムタイマーに接続して自動でオンオフができるようにしてます。点灯時間は11時間としています。

また、せっかくの光を無駄にしたくないので、ラックの奥の壁と左右に保温材や食器棚などように売っているアルミシートを垂れ下げて光をできるだけ反射させるようにしています。本当は全方位囲みたいところですが、通気性が悪くなるのも良くないだろうということで、三面だけにしています。

(実は夜間だけ全面囲ってしまって、24時間点灯で栽培しているベビーリーフもあります。)

効果は?

結局のところ植物育成ライトだけでうまく育つのか、ということが肝心なわけですが、結論から言うと「うまく育つ」と言えます。まだ、自分で栽培している野菜の種類が少ないのですべて大丈夫とは断言できませんが、ベビーリーフ、ルッコラ、バジル、に関しては問題なく育ち、収穫までこぎつけることができました。他の野菜についても栽培中なので、検証を続けていきたいと思います。

コストの話

ところで、うまくいくのは良いけど、電気代がかかるという点が気になる方もいると思います。ですので、簡単に試算を。

今回紹介したライトは20Wなので、それを1日11時間点灯させたとして、1ヶ月分の使用電力量は

20(W)× 11(h)× 30 (日)= 6600(Wh) = 6.6(kWh)

 1kWh あたりの電気料金を27円 / kWhとすると、

6.6(kWh)× 27(円 / kWh )= 178.2 (円)

となります。どうでしょうか?

日当たりの良いところがなくて植物が育てられないという悩みが解決するなら結構安い気がするのは僕だけでしょうか。ちなみに我が家では上のライト2台が常時稼働しています。

今後の課題

最後に、課題と言うには大げさですが、現状の悩みを。

1つ目は、LEDの育成ライトは電気代も低く抑えられ、寿命も長いというメリットがありますが、発熱が少ないという点に関しては、メリットにもデメリットにもなるということです。今回は完全に日光に頼らないでも大丈夫なように育成ライトを使うという話をしてきました。

たしかに育成ライトを使えば「光」に関しては問題がクリアできるのですが、温度に関しては、特にLEDでは解決できないんです。冬だとしても、窓際で日光を浴びせることができればかなり暖かくなると思うのですが、ライトではそうもいきません。冬の生育をよくするためには、何らかの方法で加温してあげたいと思う次第です。

2つ目。これはライトと直接関係ないのですが、アルミシートのところで触れた「風通し」の問題。どうしても水耕栽培だと栽培棚は湿度が高くなるのは仕方ないのですが、さらに光を反射させるためにアルミシートで囲ってしまったため、部屋の換気の仕方を考える必要が出てきました。というのも、培土や間引きでカットした株の残った部分がカビてしまうようになったのです。

このあたり、また折を見て記事にしたいと思います。

それでは最後までありがとうございました。またの記事でお会いしましょう!

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